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講演会動画のYouTubeへのアップについて

2015年2月8日に南方熊楠顕彰館で開催した『熊楠をもっと知ろう!』シリーズ 第30回
座談会「四方山〈猫〉話~猫を語ろう!~」の模様を、内容を一部抜粋して公式YouTubeにアップいたしました。

講師は下記の皆さまです。
伊藤慎吾(國學院大學非常勤講師)
岸本昌也(武蔵大学非常勤講師)
志村真幸(京都外国語大学非常勤講師)
杉山和也(青山学院大学大学院博士後期課程)
※なお、講師の肩書は講演会当時(2015年2月)時点のものです。

ぜひご覧ください。

 


2020年9月は、南方熊楠が夏目漱石の『吾輩は猫である』を読んでから、ちょうど100年になります。
熊楠と漱石は東大予備門の同級生でした。また、熊楠がロンドンから日本へ帰るとき、逆に漱石はロンドンへ向かう途上で、2人の乗った船はインド洋上ですれちがっています。
そして何より、熊楠と漱石は「猫」という縁で結ばれていたのでした。

1920年1月23日の熊楠の日記に、
「夜九時前須川氏にゆき齦に薬塗もらひ、多屋長東店に遊び、夏目漱石の『吾輩は猫である』一冊二円で買ひ」
と本屋・文房具店の多屋長東店にで購入しています。
ただし、実際に読み始めたのは9月になってからで、15日に
「夜夏目漱石の「吾輩は猫である」を読む」
と記述があり、さらに24日にも
「夏目氏の「吾輩は猫である」を読む」
と書かれています。

漱石の名前を懐かしく思い、また猫ということで手に取ったのだと思われます。
ただし、読んでの感想などは書き残していないのが残念です。

*日記翻刻は田辺翻字の会による資料を利用しています。

画像は左から1920年1月23日熊楠日記、1920年9月15日熊楠日記[自筆270]、『吾輩ハ猫デアル』[和911.97]
いずれも南方熊楠顕彰館蔵。クリックで拡大されます。