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八上神社

富田川の支流である岡川右岸の高畑山の東端裾部にあたり、熊野参詣道中辺路沿いに位置する。古くは八上王子と呼ばれる熊野九十九王子のひとつとして由緒のある神社であったが、1908(明治41)年に松本神社へと合祀した後、1915(大正4)年に旧地に復社した。スダジイを中心とする神林には、樹齢約500年のスギ・イチイガシなども叢生する。『神社合祀に関する意見』において、熊楠は西行が和歌に詠んだサクラをはじめ希少種が残っていることに言及し、八上神社の神林が貴重であることを指摘した。

※写真は令和3年2月~6月に開催した「南方曼陀羅の風景地Instagramスタンプラリー」の投稿写真を掲載しています。


八上王子は、『山家集』に、西行、熊野へ参りけるに、八上の王子の花面白かりければ社に書きつけける、
待ち来つる八上の桜咲きにけり  荒くおろすな三栖の山風
とて、名高き社なり。
『南方二書』


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