【終了しました】第57回月例展「ミナカテラ100周年」
ミナカテラ・ロンギフィラは、南方熊楠が庭の柿の木から発見した変形菌(粘菌)で、グリエルマ・リスターによって1921年にミナカテラ・ロンギフィラとして発表され、新種新属と認められました。このときグリエルマが、属名に南方熊楠の名前を付けると手紙に記したのが1920年11月20日。今年で100年を迎えます。本展覧会では、リスター書簡など、ミナカテラ・ロンギフィラ関連資料を展示紹介します。
■会期■
2020年10月3日(土)~11月3日(火・祝)
■内容■
1.南方熊楠と変形菌
2.熊楠の新種第1号
3.ミナカテラ・ロンギフィラ
4.南方熊楠の変形菌研究
■展示担当■
田村義也(成城大学非常勤講師)
【終了しました】「南方熊楠腹稿研究会発表会」パブリックビューイングのお知らせ
「南方熊楠腹稿研究会発表会」パブリックビューイングのお知らせ
南方熊楠研究会会員による「南方熊楠腹稿研究会発表会」が、下記の内容でオンライン上にて開催されます。
南方熊楠顕彰館では、発表会の模様の来館者の皆さまにご覧いただけるよう、パブリックビューイングを行います。
どなたでもご覧いただけますので、ご興味のある方はぜひお越しください。
「南方熊楠腹稿研究会発表会」パブリックビューイング
◆日 時:2020年9月27日(日)14:00-17:00
◆場 所:南方熊楠顕彰館一階 学習室
◆発表内容:
・志村真幸(慶應義塾大学非常勤講師)
「腹稿はいかに「虎に関する史話と伝説、民俗」に使われなかったか-掲載版との比較から」
・司志武(曁南大学准教授)
「腹稿から読み取る南方熊楠の「東洋科学」 ――中国類書『淵鑑類函』の利用を中心に――」
・松居竜五(龍谷大学教授)
「「十二支考」虎のA稿とD稿をめぐって」
・田村義也(成城大学非常勤講師)
「十二支考・馬:腹稿と引用文献」
・その他
※発表会はオンライン会議システム「Zoom」を用いて行われます。
※ご来館の際はマスクの着用や手指のアルコール消毒等、感染予防対策にご協力ください。
◎お問い合わせ
南方熊楠顕彰館
TEL:0739-26-9909
講演会動画のYouTubeへのアップについて
2015年2月8日に南方熊楠顕彰館で開催した『熊楠をもっと知ろう!』シリーズ 第30回
座談会「四方山〈猫〉話~猫を語ろう!~」の模様を、内容を一部抜粋して公式YouTubeにアップいたしました。
講師は下記の皆さまです。
伊藤慎吾(國學院大學非常勤講師)
岸本昌也(武蔵大学非常勤講師)
志村真幸(京都外国語大学非常勤講師)
杉山和也(青山学院大学大学院博士後期課程)
※なお、講師の肩書は講演会当時(2015年2月)時点のものです。
ぜひご覧ください。
2020年9月は、南方熊楠が夏目漱石の『吾輩は猫である』を読んでから、ちょうど100年になります。
熊楠と漱石は東大予備門の同級生でした。また、熊楠がロンドンから日本へ帰るとき、逆に漱石はロンドンへ向かう途上で、2人の乗った船はインド洋上ですれちがっています。
そして何より、熊楠と漱石は「猫」という縁で結ばれていたのでした。
1920年1月23日の熊楠の日記に、
「夜九時前須川氏にゆき齦に薬塗もらひ、多屋長東店に遊び、夏目漱石の『吾輩は猫である』一冊二円で買ひ」
と本屋・文房具店の多屋長東店にで購入しています。
ただし、実際に読み始めたのは9月になってからで、15日に
「夜夏目漱石の「吾輩は猫である」を読む」
と記述があり、さらに24日にも
「夏目氏の「吾輩は猫である」を読む」
と書かれています。
漱石の名前を懐かしく思い、また猫ということで手に取ったのだと思われます。
ただし、読んでの感想などは書き残していないのが残念です。
*日記翻刻は田辺翻字の会による資料を利用しています。
画像は左から1920年1月23日熊楠日記、1920年9月15日熊楠日記[自筆270]、『吾輩ハ猫デアル』[和911.97]
いずれも南方熊楠顕彰館蔵。クリックで拡大されます。
ジャパンサーチとの連携について
ジャパンサーチとの連携について
8月25日から国の分野横断型ポータルサイト、ジャパンサーチの正式版が公開されています。
ジャパンサーチは、国内の幅広い分野のデジタルアーカイブと連携し、多様なコンテンツをまとめて検索・閲覧・活用できるプラットフォームです。
南方熊楠顕彰館もジャパンサーチと連携し、当館が所蔵する南方熊楠資料の一部について、画像や資料情報を検索することができます。
現在、熊楠の自筆・関連・書簡・来簡資料のうち、1,723点を収録していますので、ぜひご利用ください。
資料名や資料番号のほか、「熊楠」や「土宜法龍」などのキーワードで資料を検索することができます。
なお、トップページには土宜法龍宛書簡(南方マンダラ)が紹介されています。
ジャパンサーチ:https://jpsearch.go.jp/