松岡 悦子(まつおか えつこ)氏
奈良女子大学名誉教授
学位:博士(文学・北海道大学)
専門:文化人類学
略歴
1977年3月:大阪大学人間科学部人間科学科卒業
1977年4月~1978年3月:大阪大学人間科学部研究生
1980年3月:大阪大学大学院人間科学研究科人間学専攻 博士前期課程修了
1983年3月:大阪大学大学院人間科学研究科人間学専攻 博士後期課程単位取得満期退学
1983年4月~1985年3月:北海道大学文学部研究生
1985年4月~1986年3月:日本学術振興会奨励研究員
1986年4月~1988年3月:日本学術振興会特別研究員
1988年9月~1989年9月:ロンドン大学ユニヴァーシティーカレッジ名誉研究員
1989年9月~1990年2月:ミュンヘン大学名誉研究員
1990年2月~1990年8月:ミュンヘン大学マックスプランク人間行動学研究所(アンデックス)客員研究員
1990年9月:旭川医科大学医学部助教授(2007年 准教授と名称変更)
2008年9月:奈良女子大学生活環境学部教授
2019年3月:奈良女子大学定年退職
現在:奈良女子大学名誉教授
研究活動
自分自身の出産を機に、研究テーマを妊娠・出産の比較文化に変更し、さまざまな地域の出産にまつわる民俗や儀礼、出産介助者の歴史的変化、また現在の産科医療について研究してきた。地球上のどんな社会も女性の出産がなければ維持・存続できないが、女性の産むという生理的な機能が常に尊重されてきたわけではない。アジアやヨーロッパの女性たち、また過去の女性たちがどのように産み育ててきたのかを知ることは、私にとって、ジェンダー平等やヘルスケアのあり方、国の政策、ひいては民主的な社会に思いをはせることでもあった。
所属学会
日本文化人類学会、日本家族社会学会、日本助産学会、日本国際保健医療学会など
主要著書
『世界の出産-儀礼から先端医療まで』(2011) 松岡悦子・小浜正子編 勉誠出版
『妊娠と出産の人類学』(2014) 松岡悦子 世界思想社
『アジアの出産と家族計画』(2014) 松岡悦子・小浜正子編 勉誠出版
『子どもを産む・家族をつくる人類学-オールターナティブへの誘い』(2017) 松岡悦子編 勉誠出版
『バングラデシュ農村を生きる-女性・NGO・グローバルヘルス』(2024) 松岡悦子編 風響社