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関連講座 「南方熊楠いよいよ生誕150年」

「映像歳時記 鳥居をくぐり抜けて風」上映 +
いとうせいこう × 田村義也トーク「南方熊楠の森の風」

2016年2月にスタートしたシリーズ企画「南方熊楠もうすぐ生誕150年」。
2017年を迎え、いよいよ生誕150年の年に突入です。ということで、タイトルも「もうすぐ」から、「南方熊楠いよいよ生誕150年」に刷新です。

「鎮守の杜の風を撮りたい。
鳥居をくぐり抜けると、空気が変わることに気づきます。
鎮守の杜の植物たちの吐息の匂いです。」

小笠原高志さんのそんな想いから映画『映像歳時記 鳥居をくぐり抜けて風』が生まれました。ニューヨーク育ちの少女が、日本人のおじいちゃんと神社を旅するものがたりです。そんな本作の「キーワード」の1つが南方熊楠です。熊楠は鎮守の杜で、たくさんの粘菌、隠花植物を発見しました。きっと、熊楠も、鎮守の杜にそよぐ風に身を委ね、植物の吐息の匂いに心奪われたに違いありません。

映画の冒頭で、おじいちゃんが語ります。
「目に見えない大切なはたらきをするのが神さまの仕事なら、動物と植物をつなぐはたらきをしている粘菌は、神さまなんじゃないか。熊楠は、鎮守の杜の中にたくさん存在している粘菌という神さまをみつけに森の中に入って行ったんだよ。」

生涯、無我夢中で粘菌を研究した熊楠。
神社合祀令が発令された際には、敬神の念を減殺してしまうことなどを理由にあげ、神社合祀令に対する反対運動を起こしました。熊楠が魅せられて、守ろうとしたものは何だったのでしょうか。鎮守の杜から見えてくる、日本人の思想や精神とはどのようなものでしょうか。きっと、この映画を見ていただくことで、熊楠にそよいだ風を、守りたかった森を感じていただけると思います。

そこで、今回の「南方熊楠 いよいよ生誕150年」では、『映像歳時記 鳥居をくぐり抜けて風』を上映し、熊楠が感じた風をみなさんにも感じていただきたいと思います。上映後には、熊楠のように森を愛するいとうせいこうさんをゲストにお招きし、南方熊楠顕彰会の田村義也さんとともに、本映画を通じて南方熊楠の魅力と、熊楠が愛した鎮守の杜を通じて、言葉や宗教、文化を貫く日本人の根源に迫ります。

さらに、『映像歳時記 鳥居をくぐり抜けて風』のように、南方熊楠から粘菌のように広がりゆく、さまざまな表現や創造力を感じていただける機会になれば幸いです。

日程:2017年2月25日 (土)
時間:18:30~160分
開場:18:00
料金:2,160円(税込)
定員:110名
会場:青山ブックセンター本店内 大教室
(東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B2F)

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