日記

 熊楠の日記でまとまって残っているのは、1885(明治18)年以降である。東京大学予備門在学中の1885年(明治18)から、没年の1941(昭和16)年まで、すべて南方家に保管されてきた。
 その文字量は膨大であり、きわめて難読であるため、一部の日記が紹介されるにとどまってきたが、熊楠生誕120年記念として、八坂書房より青壮年期(1885年~1913年・1987年)の日記が刊行され、未刊の1914(大正3)年以降については、現在研究グループを組織し、翻字の作業中である。(1897年・1939年は南方熊楠記念館所蔵)