第7回月例展(終了)


イベント詳細


テーマは12、1月の熊楠
・柳田國男が熊楠を訪問する。
・年末年始の南方家

日本民俗学の草創期に、その学問の確立に大きな意味を持つ柳田と熊楠の出会いやその後の書簡のやりとりについて、当館所蔵の書簡や、熊楠の日記、熊楠が寄稿した雑誌などを写真パネルや解説パネルにより展示しています。また、南方家の年末年始の様子を熊楠の日記や届いた年賀状を写真パネルにして展示しています。

展示パネルの紹介
柳田から南方への最初の書簡。東京人類学会雑誌に掲載された南方の『山神「オコゼ」魚を好むと云ふ事』を見て、柳田が送ったこの手紙が、往復書簡の発端となった。

日本の民俗学を学問として構築した。農政学を学んだ、のち民俗学者となる。
『遠野物語』等多数の著書がある。

明治44年9月29日付の書簡に同封し柳田國男に送った写真。

『郷土研究』は大正2(1913)年3月、柳田國男と高木敏雄によって創刊された。(中略)
『郷土研究』は、実は柳田と熊楠の、二人のための舞台であった。これは明治44年3月19日からはじまる柳田と熊楠の「往復書簡」と一対の作品である。
『南方熊楠を知る事典』より
この第三巻第十二号には、熊楠の「鳴かぬ蛙」が掲載されている。

南方家には、毎年多くの人が年始の挨拶に訪れ、熊楠は挨拶に来た人の名前を日記に書き留めている。

担当
浜岸宏一