第46回月例展 熊楠とゆかりの人びと第29回 中山太郎【終了】


イベント詳細


会期:2017年2月4日(土)~3月12日(日)

 中山太郎は日本の民俗学揺籃期から精力的に論文・書籍を著述した民俗学者です。栃木県足利に生まれ、東京専門学校(現早稲田大学)に学び、新聞記者の傍ら上野帝国図書館で地誌を中心にカードに抄録し、その総数は3万枚に達したといいます。
 中山太郎が出版した総著述は770篇といわれます。中山は自らの学問を「歴史民俗学」と称していました。その題材の豊富さと面白さは南方熊楠のものに匹敵するとも評価されています。
 今回の展示は、中山の生い立ちから没後までの生涯を基本に、熊楠との交流、特に中山が編集にあたった熊楠の数少ない生前の著書『南方随筆』、『続南方随筆』、その初版本と関連資料を紹介することによって、熊楠と中山太郎の全体像に迫るとともにその民俗学の再評価を試みるものです。
 また、南方熊楠生誕150周年を迎え、熊楠生前そして没後の過剰に表記された「南方伝説」についても言及し、その誤りを正していきたいと考えています。

■展示予定資料
 ◇南方熊楠蔵書(中山太郎から贈られた本など)
 ◇中山太郎からの書簡
 ◇中山太郎宛熊楠書簡・筆写原稿
 ◇その他関連資料

■会期 2月4日(土)~3月12日(日)
■時間 10:00~16:30(最終入館)
■会場 南方熊楠顕彰館
■休館日 2月6日(月)、13日(月)~20日(月)、27日(月)、28日(火)、3月6日(月)
■入場料 無料

■説明会
 2月 5日(日)14時~ 講師 広川英一郎氏(多摩大学目黒高校教員)
 2月25日(土)14時~ 講師 郷間秀夫氏(栃木県立那須拓陽高校教諭)