第3回特別企画展 (終了)


イベント詳細


「寄贈・寄託資料展」
熊楠と田辺周辺の人々 ~残された書簡に見られる交流より~

南方熊楠顕彰館では、収蔵庫に保管し通常は申請手続きなしでは観ていただくことの出来ない南方熊楠が遺した資料を、観覧いただく機会として年2回の特別企画展を行っています。
今回の第3回特別企画展では、南方熊楠顕彰館に寄贈いただきました資料の中から熊楠と田辺周辺の人々との交流について知ることの出来る資料を選び熊楠の庶民性に光を当てた展示を企画しました。
熊楠自筆の書簡や短冊、古谷石等の資料を展示しています。是非、この機会に多くの皆様にご観覧いただきたく思います。   【観覧料無料】

ごあいさつ
私が南方熊楠の足跡を市内で訪ね歩いていた頃、たいていの人は「南方先生」とは呼ばず「南方はん」と親しげに呼んで逸話のかずかずを話してくれました。申すまでもなく南方熊楠は庶民派の学者として市井にどっかと腰を据えた学者で、誰にもかけがえのない尊い経験があると、身近の一人ひとりに大きな関心を寄せていました。それはあたかも英国放浪時代に日記の巻頭に記した「われ希は日本のゲスネルとならん」を地でゆくものでした。その成果は田辺抜書中の「随聞録」にも反映されていますが、今回は特にその庶民性に光を当ててみたいと企画しました。
幸い本館の開館以来、多面的な交流を示す資料がいくつか寄せられました。それらの中から「熊楠と田辺周辺の人びと」を構成しました。貴重な資料をご寄贈いただきました方々に厚くお礼申し上げますと共に、第3回特別企画展が大勢の方の目にふれることを願って開会のあいさつといたします。
平成19年7月   館 長  中 瀬 喜 陽

【出展資料の紹介】
①北島脩一郎宛書簡
②毛利清雅宛書簡
③小川周吉宛書簡
④山本真裕宛書簡
⑤山本佳代子宛短冊
⑥『紀州魚譜』宇井縫蔵著
⑦大江喜一郎宛書簡
⑧大江喜一郎に贈った古谷石(題:根矢の鉾立)
⑨大江喜一郎に贈った古谷石(題:滴穿巖)
⑩『和漢三才図会』

【展示説明会】
特別展開催中の次の日程に展示説明会を開催します。
日 程 : 8月5日(日)、8月12日(日)、9月9日(日)
時 間 : 午後2時~
その他 : 参加費無料、事前申し込み不要

開催期間 2007年7月20日(金)~9月9日(日)
開催時間 午前10:00~午後5:00 〈最終入館は4:30迄〉
※休館日(月曜日、第2・4火曜日)はご観覧いただけません。
特別展示観覧料 無料