第2回月例展(終了)


イベント詳細


和歌山中学以来の親友である喜多幅武三郎の仲人で、闘けい神社の宮司・田村宗造の四女・松枝と結婚式を挙げる。
1906年(明治39年)7月27日のことである。
熊楠40歳、松枝28歳

○喜多幅武三郎
熊楠に結婚を勧め、田辺・闘けい神社の宮司の娘、田村松枝を紹介、自ら仲人をつとめた。
喜多幅は和歌山中学での同級生であるが、入学の2日前に出会った友として熊楠は他の同級生と区別して特に親しくしている。田辺に来住したのもその縁であり、熊楠一家の主治医として終生の交わりだった。

○錦城館
結婚式場は、旧城郭・錦水城跡に開業した錦城館で、新郎側の親族は姉のくま、弟の常楠が出席、新婦の方も父は病気で出られず姉妹(姉のシカ、いわ、繁枝、妹の広恵、菊重)が揃ってのつつましやかなものだった。

○箪笥
押入れの中に納められている一棹の箪笥
上段は、引戸や引出しが交互に並び、中段には大きめの衣類を入れる引出しがある。下段右側には被せ戸を外すと二つの引出しがあり、その下にもう一つの小引出しと続く。
上段の引出しには小物、風呂敷などと一緒に藏の鍵も保管していた。下段右被せ戸引出しに採集道具や男下駄が納められており、熊楠の没後、松枝が行ったものかは不明。
この箪笥は、熊楠が松枝に買い与えたと聞いている。
現在も南方邸の母屋にて、設置、展示されている。

〔その他〕
1)月例展観覧は無料です。
2)展示についての説明会(中瀬喜陽館長、濱岸宏一学芸スタッフ)
7/23(日)13:30~
7/29(土)13:30~
7/30(日)13:30~
8/5 (土)13:30~
8/6 (日)13:30~

担当