新春吉例「十二支考」輪読 -羊に関する民俗と伝説-


イベント詳細


南方熊楠は、1914(大正3)年の寅年から1923(大正12)年の亥年にかけて、当時の雑誌『太陽』(博文館)に、その年の干支をテーマにした論考を発表しました。子年の論考は編集部の方針で不掲載、丑年については執筆されませんでしたが、これらの論考を総称して「十二支考(じゅうにしこう)」とよばれています。
内容は、そのテーマの動物について、生態や伝承、民俗などを、古今東西の書物から引用するだけでなく、熊楠独自の見解を書き連ねています。しかし、情報が多く詰まりすぎており、熊楠の著作の中で、もっとも難読のものといえるでしょう。
南方熊楠顕彰館では、新春を迎える恒例行事として、また、身近な作品として「十二支考」を楽しめるよう、その年の干支の「十二支考」に関して、当該干支生まれの研究者等による展示と講演会を開催いたします。
今回は、2015(平成27)年の干支「未」に関する論考「羊に関する民俗と伝説」を取り上げます。
【企画展】
南方熊楠の論文「羊に関する民俗と伝説」をテーマに、未年生まれの研究者等による展示解説
■会 期 2014年12月6日(土)~2015年1月11日(日)
■時 間 10:00~17:00(最終入館16:30)
■会 場 南方熊楠顕彰館
■内 容
◆羊に関する故事成語
◆十二支考で取り上げられた海の動物
◆羊の話が短い理由
◆じつは十一支考?
◆聖書にみる羊
■入場料 無料
【講演会】
企画展と連動し、南方熊楠の論文「羊に関する民俗と伝説」をテーマに、未年生まれの研究者等による講演会
□日 時 2015年1月10日(土)14:00~16:00
□会 場 南方熊楠顕彰館 1階学習室
□講 演
◇羊に関する故事成語
池田 宏 先生(駒場東邦中学校・高等学校教諭)
◇十二支考で取り上げられた海の動物
大和茂之 先生(京都大学瀬戸臨海実験所助教)
◇羊の話が短い理由 〔※webによる中継予定〕
安田忠典 先生(関西大学准教授)
◇聖書にみる羊
浜岸宏一 館長(南方熊楠顕彰館)
□定 員 50名(申込み不要/直接会場にお越しください)
【協力】
京都大学瀬戸臨海実験所
公益財団法人南方熊楠記念館

会場 南方熊楠顕彰館
休館日 12/8(月)、9(火)、15(月)、22(月)、23(火)、24(水)、28(日)~1/5(月)